皆さんこんにちは。
暦の上では明日11月8日は「立冬」ですが、ぽかぽか陽気な本日。
本日は常夏の国、沖縄へ研修旅行へ伺った際の事を
お伝えしたいと思います。
お仕事上、建築視察というのは旅の醍醐味。
これまでに訪問した都市では有名な建築物訪問というケースが多かったのですが、
今回は沖縄という独特の風土に根差した一般住宅に目線を向けてみました。
高温多湿、台風が多く上陸するなど、本土とは大きく違った自然環境の沖縄。
台風被害から守るためにより堅牢な住宅が求められ、多くがRC(鉄筋コンクリート)造。
街中のいたるところにRC造の建物があり、その光景はここが日本ではない
感覚に包まれます。
このような重厚感のある建物の内部は、外観からは想像もつかない
解放感となっております。
その理由の一つがこの花ブロック。(中抜きのブロック)
ブロックは戦後、アメリカ軍が施設や住宅を作る際に
沖縄にもたらされたと言われております。
その後、目隠しと採光・通風を兼ね備えた今の形へと変化をしてゆき、
沖縄独自の建材となりました。
この花ブロックは街中の随所に見られ、重厚感のあるファサードに
軽やかさをもたらしてくれます。
※名護市庁舎(1981年竣工)今から50年も昔に建てられた建物にも使われておりました。
沖縄の建築は時がたっても「自然との共存」が根底にある事は変わらず、
これは建築のあるべき姿の一つではないかな、と感じました。
今回の視察で得た経験を、今後の皆様とのお家づくりで
役立ててゆけたらなと、思っております。